監訳公益社団法人化学工学会安全部会
装丁A4版 810ページ
出版社丸善出版株式会社
発刊日2018年12月
価格23,000円(税別)
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米国化学プロセス安全センター(CCPS)が2007年に出版した
“Guidelines for Risk Based Process Safety” の翻訳です

推薦のことば

東京工業大学物質工学院准教授
化学工学会安全部会 部会長  渕野 哲郎
 
 本書は、規制や認可のためのマニュアルや実用書ではありません。マニュアルや実用書でしたら、そこに書いてあるとおりの実施が求められ、多くの要件は存在しません。

 リスクに基づき自主的にPSMの実装・実施レベルを定め、マネジメントシステムの性能を維持するために自主管理することは、効果的にRBPS PSMを計画し、実装・実施するだけのプロセス技術を含めた専門技術力および専門技術者の育成が不可欠であると同時に、マネジメントシステムとしてのパフォーマンスを測定し、弱点をみつけて改善に繋げる仕組みが必要です。
 言われるがまま実施するのでは能力を必要としませんが、自らが自主的に決めてそれを推し進めるには、相応の能力、技術力が必要となります。RBPS PSMは自主管理の仕組みで、法規としてのOSHA PSMが14エレメントから構成されるのに対し、RBPS PSMが20エレメントから構成される理由です。

 日本は、安全スコアとしては世界でも上位にランクされますが、PSMシステムとしては、後塵を拝する状態です。PSMは産業の持続的発展に不可欠な要素であり、こと化学産業においては、技術そのものです。日本が、PSM 、技術、安全スコアにおいても、世界をリードするようになることを願い、本書がその参考になれば、幸いです。