主催 (公社)化学工学会 安全部会

ノンテクニカルスキル2.0のコンテンツ発表提供教室

「ノンテクニカルスキル(NTS)」とは、テクニカルスキルを補って完全なものとし、安全かつ効率的な業務の遂行に寄与するスキルを言います。このスキルは、状況認識、コミュニケーション、リーダーシップ、言い出す勇気、声かけ、振り返り、権威勾配の克服などにより構成され、ヒューマンファクターに係るエラーを防止し、安全を確保していくための現場(指示する方も)がもつべきスキルということができます。

2020年から2年間活動したノンテクニカルスキル枠組みWGの成果としてノンテクニカルスキル2.0を提唱しました。動機づけやスモールリーダーシップの重要性がノンテクニカルスキル教育では重要であることが述べられている。それを具体的に実施できる教育コンテンツの開発が望まれ2022年11月より開始しました。その主な教材をインストラクターが受講され、ご自身の事業所で使用できることを目的でそのコンテンツ紹介教室を開催します。

企業特設講座的に個別企業の要請で個別企業の指定時間にOnlineで開催する化学工学会 安全部会が企画・実施する教室です。要望があれば出張教室ができます。

教室単独でのお申込みになります。受講を希望する教室のみの受講です。

受講契約後に請求書が送付され、銀行振り込みとなります。

教室の種類

教室共通の要領

受講日

発注者と打合せして発注者の希望日に実施

受講形態

TeamsかZoomで実施(発注者の希望アプリで対応)
企業特設教室となります。

受講料金

1回あたり44000円(税込み) 10名以上はひとりにつき4400円の追加

教室10(約30分間)は11以降のどれかひとつを受講された方は無料になります。

お申込み窓口にオンデマンド形式でのURLを期間限定で発信します。

受講時間

概ね60分間から90分間
質疑応答は自由

受領できるもの

  • 教室で使用されたパワポの電子版(PW付き)
  • 教室で使用された記入用紙類の電子版など

事前準備

必要な演習記入用紙。記入用紙は開催1週間前に主催者が発注の代表者にクラウドストレージBOXに格納して送付します。

参加者はそれを印刷して演習を実施する。

受講お申込み

南川に直接か化学工学会安全部会のHP上の問い合わせに記入

南川 scej-minamigawa(アットマーク)ozzio.jp

リアル会場での出張教室の場合の受講料

一律55000円(税込み) 10名まで

11名以上の場合はひとりあたり5500円、旅費はご負担よろしくお願いします。

各相室の内容

教室10:ノンテクニカルスキル2.0の概要と基礎

2020年から2年間活動したノンテクニカルスキル枠組みWGの成果としてノンテクニカルスキル2.0の概念を提唱しました。

ノンテクニカルスキルのカテゴリー間の関連性や要素間の連携度合いを理論的な裏付けとともに明確にし、インストラクターが指針のように感じられるガイドラインの作成を目指すことを目標にしており、行動意識調査から得られたことは(詳細は、別売り報告書税込み5500円)「上司のリーダーシップ」と「本人の仕事へのやりがい」の2つの要素において、安全成績の差のある組織との間に強い有意差が認められる結果となった。

この結果はある意味、納得感をもって我々WGメンバーに受け止められ、このふたつの要素を成功への鍵として、従来のノンテクニカルスキルのカテゴリーに結びつけるのが有効であろうと推測するに至った。成果に結びつく成功への鍵は、「上位者のスモールリーダーシップの向上」と「メンバーのワークエンゲージメントの充実」にあるようである。

これらの調査結果を踏まえ、ノンテクニカルスキルの新プログラムの基礎となる新しいコンセプトとしてノンテクニカルスキル2.0を提唱しました。

教室10 受講者の声💬 こちらをクリック!
  • 教室10と11の2つの教室を受講させてただきましたが、教室10ではノンテクニカルスキル2.0の位置づけ、新KKでは、実際に自分で入力しレーダーチャートを作成することで、実践もできとても満足できました。また、普段弊社でインストラクターを行っている方々が、南川さんに積極的に質問されている話を聞くことができ、とても良かったです。(2023年11月 T氏)
  • 構成概念でPhilosophyを明示されてるのはすばらしいです。ディズニーもフィロソフィーを持っていたのを思い出しました。今後とも勉強していきますのでよろしくお願いします。(2023年11月 U氏)

教室11:新「危険感受性と危険敢行性」の自己評価ツール

危険敢行性及び危険感受性性を構成する原因を6要素別の設問に6択で回答することにより、レーダーチャートタイプの進化したKK診断がされ、その原因別に付属の作成されたガイドラインを読み、個人の行動目標を設定し、その後の定期的な管理者との育成面談を通じて対策が講じられるメリットがある。管理者の方は教室2下記「その気にさせる対話の術」コンテンツで指導の仕方を学び、自己管理シートなど(育成面談シート)を活用することで、この行動特性評価を有意義なものにできる。

今までの自己評価と違うところはすべての設問に「はい」か「いいえ」の回答だったので原因の構成特性が平準化されたが、6原因別に6択に変えたことにより、今回はその行動特性を形成する原因にめぐり合う。

所要90分(休憩含む)
  1. ノンテクニカルスキル2.0に基づく新KKの開発経緯とねらい(20分)
  2. 旧KKの話とその関係(10分)
  3. 新KKの内容と実際のやり方の体験と提供(20分)
  4. 新KKを入れた教育プログラムの実際(20分)
    あなたならどうする演習や事故事例研究との組み合わせ
  5. 実際の評価事例(10分)
質疑応答受講料に含まれるもの
  • 教室で使用されるエクセルファイルの電子版(レーダーチャート描画演算式付き)
  • 行動ガイドラインのエクセルファイルの電子版
  • 教室で使用された使用方法に関するパワポの電子版
教室11 受講者の声💬 こちらをクリック!
  • 教育の目的(対象)、原因、評価および進め方が具体的に説明され、大変分かりやすく且つ有意義な内容であり、社内教育へ取り込みたい。(2023年6月 M氏)
  • 分析の方法が、今までよりもより細かくなっていて面白い結果がでてくると思いました。満足した。(2023年11月 N氏)
  • 旧教育システム(KKマップ)をさらに進化させ、より成果達成ができるものであり、人材育成(行動変容)へ役に立つと感じました。(2023年11月 S氏)
  • 新KKで、自分の違う一面を知ることができ良かった。工場関係者にも水平展開したい。(2023年11月 Y氏)
  • 改善は特にないですが、理解を深めるために質疑応答の時間を多めにとると良いと思った。(2023年11月 I氏)
  • 今期は社内、社外に関わらず事故やトラブル情報が多く、今回新㏍という初めての手法が聞くことができ、この視点の気づきと対策の仕方は今後の参考になりました。(2023年10月 O氏)
  • 自己診断をすることで、自身の特性並びに組織の特性や傾向が把握できる。社内展開していくにあたっては、身近な話題に変えて、より身近なものとして取り組めるよう考慮したい。(2023年10月 T氏)
  • Excelを使用した実習について、チャート作成後の評価の仕方について、もう少し時間を取ってほしいと感じた。実際にチャートを作成できるので、そこをもう少し活用してもよいのではと感じた。(2023年10月 K氏)
  • 自身の弱点や強みがバージョンアップ前のKKマップに比べ、分かりやすくなった。今回の新KKマップで他社の方のデータも見てみたいです。可能な範囲での公開情報有れば頂きたく。(2023年9月 O氏)
  • 実施されている教室を一覧表にして、ホームページに掲載されていたら、分かりやすいです。(2023年9月 H氏)→2週間後にご要望にお応えしてHPをそうしました。
  • 旧KKマップ(ノンテクニカルスキル教育)では、その後のフォローの方向性がつかめないと感じていたのですが、新KKマップではそのあたりが比較的明確であったので、教育しやすいと感じました。(2023年9月 T氏)
  • 今回の新KKに関しては、原因別にガイドラインがあり、今後の目標を各人が明確に立てることが 出来る点が、良いと感じました。また、自分が一番悩んでいた今後の教育方法に関しても、講座内で例として挙げられていたので、 参考にさせて頂きます。(2023年12月 K氏)
  • 参加させて頂いたコンテンツは非常に有意義な時間でありました。私の部下たち、それよりも先の社員にも反映していきたいと思っています。(2023年12月 T氏)
  • 新KKマップの結果が、当たっている点が多く、参考になった。同様の講習を、是非社内の部店長や所課長にも受けてほしいと思いました。特に無いが、新KKの基準(平均)がないと難しいと感じた。(2023年12月 I氏)
  • 新KKマップで自らの傾向を知った上で、日常業務に活かす工夫(自己管理シート)を 知ることができたのが良かったです。新KKマップを取り入れたノンテクニカル教育を展開する場合の、プログラム例を提示して いただけて、事業所展開のイメージがしやすくなりました。(2023年12月 A氏)
  • 1年や2年では終わらない事なので、事業所一体でコツコツと取り組んで行くための手法等をマスターし活動していきたいと感じました。(2023年12月 Y氏)
  • 危険敢行性・危険感受性の自己評価の実施について、レーダーチャートで組織と個人の比較ができるのは、自己認識の強化となるのですごくよいと思いました。(2023年12月 Y氏)
  • 質問の中に否定分が数個混ざっており、一瞬回答の方向性を考えてしまった。
    否定分をなくした方が直感的に答えやすいと思います。 (2024年8月 I氏)

教室12:その気にさせる対話の術

(2023年6月28日の行動特性研究会で提供後は企業特設講座にて受注)

行動特性評価後に参加者が作成した個人目標を本人が持続的に実行して行動や言動をよりよい方向に実施して行く上で 本人に寄り添い関与して導くことが上位者に求められる使命である。

しかしながら、どのように指導すればよいかの声が多く、従来の課題であった。又、その手法の修得が体系的になされていない現状を改善するため、今回のノンテクニカルスキル2.0の概念を考慮したその気にさせる対話の術についてその指導方法の基礎と禁じ手、444の具体的な指導方法そして事例ビデオでも学習できるコンテンツである。

所要120分(休憩10分含む)
概要の説明

理論の理解
指導の基礎と禁じ手及び444の具体的な指導方法
実践への応用(討議用DVDの上映と演習)
インストラクターの養成方法について

受講料に含まれるもの
  • 教室で使用されたパワポの電子版
  • 映像ファイル
  • 自己評価のエクセルの電子版
  • 演習の回答用紙の電子版
教室12 受講者の声💬 こちらをクリック!
  • 今回は動画を確認しながらの会話内の問題点を洗い出すという作業がありましたが、進行が早くかつ会話もどんどん流れていくため、洗い出し作業のスピードについて行けなかった。(2023年11月 M氏)
  • 「その気にさせる会話術」で大事なのは、自分からの押さえつけ発言でなく、会話をしようとしている相手の考えを先ず引き出す努力を「こけこれについてどう思う?・~そうだね・じゃどうする?」と言った言葉で会話をして、聞ける雰囲気を作ることだ大事だと学べました。(2024年1月 G氏)
  • その気にさせる会話術では、コーチングのテクニックについて学ぶことができた。環安課組織のみならず、工場関係者全てとのメンター面談において活用していきたい。(2024年1月 H氏)
  • 「ノンテクニカルスキル2.0」を色々と工夫され完成され、人材育成には必要である教育資材であることが、分かり易く理解できましたまた、自分が「公明正大」で「クールな自己完結型」であることを認識できたうえで、今後の自分の仲間に対する姿勢・行動すべきことが大事であると理解できました。(2024年1月 S氏)

教室13:スモールリーダーシップ

(2023年7月お申込み受付け開始)

現場作業においてトラブルの未然防止と拡大抑止へ向けて様々な活動が実施されている。最も基本的で強化が望まれているモノの一つにその時、その場いる方々の連携がある。我々はこの連携が始まる行動態度を「スモールリーダーシップ」と呼ぶことにした。

今回、各職場で実施展開しやすいようにコンテンツをビデオ化した。事例をベースに講師役やグループで意見交換し、最終的には動機に繋がる内容となっている40分である。

教室13 受講者の声💬 こちらをクリック!
  • 「スモールリーダーシップ」では、組織の末端の全ての人が、お互いに関心を持ち、色々な気づきに「声かけ」できる人材育成が必要と感じられました。大変分かり易く、勉強になりました。(2024年1月 G氏)
  • スモールリーダーシップについては、工場の特に係長層、運転主任・職長層に関して、自分の役割を自覚ししっかり「考動」できる人財を育成していきたい。(2024年1月 H氏)
  • 野田様が参加者にまんべんなく質問や意見を聞く行動が、参加意識を高めることに繋がると感じたので真似してみたい。(2024年2月A氏)
  • 業務内容がピンとこないものはイメージと内容を理解するのは時間がかかりましたが、今回のスモールミーティングの必要性と風通しの良い職場では重要だと感じられました。まずキーマンになり、実践することで周りの意識が変わり広がりをみせていくことを目指していきたいと思います。(2024年2月 M氏)
  • グループワークや講義をいかに盛り上げて実施すべきか参考になりました。このような議題についてはすぐに社内全体で結果は出ないと思いますが、研修に参加してもらった方の意識が変化するような講義を開催していきたいと思います。(2024年2月 O氏)
  • マネジメントとリーダーシップとの関係性の説明が良かったです。受講者のやらされている感をなくすには、事業所ごとでの問題点を提起してもらったほうがいいという点も参考になりました。受講者に合わせた講習組み方というのも参考になりました。(2024年2月 M氏)
  • 2 時間の研修なので 1 回はトイレ休憩を入れてほしかった。直感力が鈍いので考える時間をもう少しほしかった。(2024年2月 O氏)
  • みんなこう思っているだろうと自分の意見を出さずにいることが多かったが、積極的に意見を出してみようと思う。思ったことを言う、行動する、意見する。メンバーの埋もれている意見も拾いたい。安全を維持する為に、少しでも自分の意見を出して行く。メンバー全員による小さな働き掛けが、スモールリーダーシップとなって、チームの良い連鎖につながることが、理解出来た。(2024年5月 I氏)

教室14:現場操作漏洩例とワークエンゲージメントのテーマ

(2023年8月お申込み受付け開始)

現場作業に対してどの程度、前後の工程を意識して行うかが大きな課題となっている。我々はこの作業連携に「ワークエンゲージメント」の要素を適応する事を試みた。

最も基本的で強化が望まれているモノの一つにその時、その場いる方々の連携がある。「スモールリーダーシップ」と同様にコンテンツをビデオ化した。事例をベースに意見交換し、「スモールリーダーシップ」や「上司面談ツール」にも繋がる60分である。

所要60分

詳細はリリース時記述します。

受講料に含まれるもの
  • 教室で使用されたパワポの電子版、映像も含む
教室14 受講者の声💬 こちらをクリック!
  • ワークエンゲージメントでは、まさに工場で「活力」「熱意」「没頭」できる仲間を増やしていくことが安全風土の醸成に繋がると思った。グループ討議の時間が不足気味であった。各講義、グループ討議のテーマは1つに絞った方が良いと思います。(2024年1月 Y氏)
  • 周囲の皆さんの手本になるよう率先垂範して行動していこうと改めて決意した。(2024年1月 S氏)

教室15:上位者育成面談ツール

(2023年8月お申込み受付け開始)

職場の安全文化を醸成する上で部下との面談機会は重要である。しかしながら、現状は、業務評価が中心となり、各種安全活動への本音やその納得に苦労する上司は多い。

今回、我々は上司役と部下役に分かれて仮想面談を実施するコンテンツを作成した。

仮想面談を実施し、面談に必要なテクニック(エマジェネティクス、アンガーマネジメント)について受講者自身が考え、その改善の糸口を掴める60分の内容となっている。

所要60分
受講料に含まれるもの
  • 教室で使用されたパワポの電子版
教室15 受講者の声💬 こちらをクリック!
  • 上司からみた部下だけでなく、部下から見た上司といった、相互で理解できる内容だと感じました。(2024年1月 S氏)

教室16:行動特性診断(LEマップ)

(2023年10月お申込み受付け開始)

LEマップは、個人のスモールリーダーシップ度とワークエンゲージメント度を診断する行動特性診断です。スモールリーダーシップとは、日々のメンバーとの関わり合いのことであり、ワークエンゲージメントとは、仕事に対するやりがいと言い表すことができます。この2軸は、今回のノンテクニカルスキル2.0の軸になる考え方であり、成功への要素とされています。

2つの成功への要素を2軸にマップすることによって、マップ上の第一象限は、個人であれば行その個人が、組織であればその組織が成功へ向けて望ましい状況にあることが理解されます。新入社員以外の全員が、必ず後輩がいるわけですから、スモールリーダーシップの向上が求められるはずです。また、その組織の管理職を含め全員が組織のメンバーであり、ワークエンゲージメントの充実が必要となるはずです。従って、上位者とメンバーともに両方の立場になって回答できるような行動特性診断を目指しています。

所要80分(休憩5分含む)
受講料に含まれるもの
  • 教室で使用されたパワポの電子版
教室16 受講者の声💬 こちらをクリック!
  • 自分が何型にあたるのかを認識することで、日頃の業務や安全に活かしていきたい。 (2024年11月 H氏)
  • 説明資料も分かりやすく、組織間のLEの状況が評価できるのがよいと思いました。 (2024年11月 M氏)
  • サーバントリーダーシップについて知識を得た。
    ISOマネジメントシステムの運用上で、コミュニケーションの重要性が高まっているので、良かった。 (2024年11月 N氏)
  • スモールリーダーシップ、ワークエンゲージメントを高めることが、事故防止に結び付くことを理解した。
    行動特性診断で、スモールリーダーシップ、ワークエンゲージメントの言い出す力、聞く力が判定できることを初めて知り、自己評価・自己分析でき、満足した。 (2024年11月 U氏)

教室17以降:制作中 順次HPに追加予定

連絡先・備考

Recordingはご遠慮くださいますようよろしくお願いします。
講習内容は予告なく変更される場合がありますが、ご承知おきください。

化学工学会安全部会 南川 scej-minamigawa(アットマーク)ozzio.jp