背景及びWGの目的

ノンテクニカルスキル起因の事故は今なお多く発生している。日本国内の産業界ではノンテクニカルスキル教育の必要性を認識した事業所においてトップマネージメントの決意で教育が開始され、インストラクターの力量も向上し、教育の良好事例が蓄積され始めた。
しかしながら、各社のノンテクニカルスキル教育は事故調査後に教育需要を導出し、教育テーマを決定している。
網羅的で深層的なノンテクニカルスキル教育を目指す場合に、学術的な見地からの検討は十分になされておらず、現状のノンテクニカルスキル教育における弱点や強味を認識できるようにしたい。ノンテクニカルスキルの7カテゴリーを構成するそれぞれの多くの要素についてその要件やその要素の定義が必ずしも明確でなく、産業界特有の定義も存在する。
これらのカテゴリー間の関連性や要素間の連携度合いを産業界向けに明確にする。
事業所の教育需要からそれぞれの事業所でインストラクターが指針のように感じられる上記の関連性を取り込んだガイドラインの作成を目指す。
本WGにおいては議論の後で作成されるガイドラインは実用書でなく、事業所の事故を振り返り、事故抑制に向けた自覚の促進するものとする。今までの国内のノンテクニカルスキル教育の蓄積から導出される教育手法や教材の紹介からより普遍的な内容があれば記述する。そして本WGの成果を普及する。

WGの進め方

それぞれのメンバーが実施している教育現場から離れ、第三者的に現状を見つめ、
ノンテクニカルスキルの7カテゴリーや多くの要素の関連性と目指す教育についてそれぞれのメンバーが検討し、キックオフミーティング以降月1回の打ち合わせを実施する。

現在の状況

2020年8月に第一回の打合せをonlineで実施し、その後、ほぼ毎月WGをonlineで実施し、
2022年9月の第23回目の打合せで終了した。 成果報告書を作成し、2023年2月22日の
成果報告会の準備中です。