第5回 リスクに基づくプロセス安全入門~現場技術者のためになるプロセス安全の考え方を学ぶ~ のご案内
化学工場における大事故は自社だけの問題ではなく、周辺社会にも大きな影響が及ぶことから、米国では OSHA*1) PSM(Process Safety Management)が法規として制定されています。
これは、経営者に対して火災・漏洩・爆発といったプロセス事故防止の管理を求めています。
この中で、企業には従業員をプロセス安全管理の活動に参加させることが求められていますが、具体的な内容は示されていません。
そこで、AIChE*2)のCCPS*3)は、プラントで働く人達がどう行動すべきかについて、“リスクに基づくプロセス安全”(RBPS: Risk Based Process Safety)という行動指針を開発しました。
本講習会を受講することで、米国における最新のプロセス安全管理の考え方を理解するだけでなく、自社のプロセス安全管理に照らして自らのプロセス安全に対する理解度を認識して頂けます。
これを機会に受講をお勧めいたします。
本講習会は、事前にオンデマンドビデオを用いて RBPS のエレメントを学習した上で、講習会当日は2件の事故事例について講師が解説した上で、RBPS の観点で海外の事故事例についてグループ討議を行います。
配布資料では事前学習用資料の他、自らのプロセス安全に対する理解度と自社の安全を認識するためのエクセルツールも提供しています。
(*1) OSHA(Occupational Safety and Health Administration:アメリカ労働安全衛生局)
(*2) AIChE(American Institute of Chemical Engineers:アメリカ化学工学技術者協会)
(*3) CCPS(Center for Chemical Process Safety:化学プロセス安全センター)
開催日
2024年9月25日(水) 13:00~17:00
(1週間前からオンデマンド学習開始)
会場
Zoom オンライン方式(オンデマンドビデオによる事前学習と併用)
主催・共催
化学工学会SCE.Net、 化学工学会関東支部、 化学工学会安全部会
プログラム
*. ビデオによるオンデマンド事前学習 (9月20日配信開始)
ビデオⅠ:プロセス安全 (約 20 分)
ビデオⅡ:RBPS のエレメント (約 80 分)
ビデオⅢ:RBPS を設計に反映 (約 30 分)
ビデオⅣ:職場でのプロセス安全 (約 20 分)
1週間前から視聴可能になりますので、必ず学習しておいてください。
事前学習
オンラインの講習会当日は、オンデマンドの事前学習により RBPS のエレメントにどの様なものがあるかについては受講者全員が知っていることを前提としてグループディスカッションを行います。
必ず事前学習をしておいて下さい。
9月20日から配信されるビデオは、①プロセス安全 ②RBPS のエレメント ③RBPS を設計に反映 ④職場でのプロセス安全、の4本から成り、繰り返し視聴することも可能です。
約2時間半の動画ですが、ゆっくりと話していますので、多少早回しも可能です。
★動画は、申込登録者のみ閲覧可能です。(ファイルのコピーは禁止です)
★Vimeo へアクセスし学習動画をストリーミング再生し閲覧する方式となりますので、閲覧できる環境のご準備をお願いいたします。
環境確認用のURL は以下の通りです。
http://sce-net.jp/main/videocheck/ (パスワードは「videocheck」)
講演内容
13:00-13:20 1)開講に当たって (本日の進め方)
BPS の概略説明 (事前質問への返答を含む)
講師:竹内 亮 氏
13:20-15:00 事例研究Ⅰ
イリノイ州, FPC 社 塩ビモノマー爆発(P.93)ビデオと解説
課題:「RBPS のエレメントのどれが弱かったのかを考える」
ブレークアウト・ルーム(*5)
(指導員:飯濱慶、今出善久、林和弘、山本一己)
・自己紹介(名前・所属・受講目的を 1 人1分以内で)
・各グループでディスカッション
ブレークアウト・ルーム(*5) を出て各グループ代表者が発表
講師:飯濱 慶 氏
15:00-15:10 休憩
15:10-16:40 事例研究Ⅱ
ミシシッピー州、パートリッジ・ローリー(P.87)ビデオと解説
課題:「再発防止の改善策を提案する」
ブレークアウト・ルーム
( 指導員:飯濱慶、今出善久、山本一己、林和弘)
・各グループでディスカッション
ブレークアウト・ルーム(*5) を出て各グループ代表者が発表
講師:林 和弘 氏
16:40-17:00 RBPS の実務への応用 (質疑応答)
講師:竹内 亮 氏
(*5)グループ編成は、最大 6 名×4 グループで構成され、各グループに講師1名がファシリテータとして入ります。
定員
24名
参加費
正会員:15,000円
法人会員社員:20,000円
会員外:30,000円
サロンメンバー:10,000円
学生会員:8,000円
※尚、オンデマンド事前学習と当日スライド pdf の代金と消費税が含まれます。
参考となる教科書代は含まれません。
教科書
「若い技術者のためのプロセス安全入門」
(*)(丸善出版、2018 年発刊)4,500 円(税込み)
(*)AIChE の CCPS が 2016 年に発行した ”Introduction to Process Safety for Undergraduates and Engineers” を化学工学会 SCE・Net 安全研究会が翻訳して 2018 年末に発行したもの。
お申込みの締め切り
2024年9月9日(月)
注意事項
Zoom と Vimeo へのアクセスが必要です。
Vimeo へのアクセスを以下の URL からご確認の上、お申し込みください。
(社内のネット環境によりアクセスできない場合があります。その場合は、御社の情報システムを管理している部署にお問い合わせください。)
http://sce-net.jp/main/videocheck/ (パスワードは「videocheck」)
お申込み
お問合わせ・申込・支払い
(公社)化学工学会関東支部 事務局
TEL:03-6801-5563
FAX:03-6801-5564
E-mail:info@scej-kt.org
講座内容のお問合わせ
SCE・Net安全講習会事務局(panzen2023@sce-net.jp)