第一コースの第一科目の概要

状況認識の構造と思い込み防止状況認識は、コミュニケーションや意思決定などの次の行動に移るための起点となるノンテクニカルスキルである。状況認識は、情報の入手、情報の理解、未来予測の三つの段階で構成されており、コンテンツの中ではそれぞれの段階について解説するとともに、その管理のコツを紹介する。また、状況認識の第一段階において「思い込み」の行動特性が失敗要因を形成することが多いため、その「思い込み」を形成するいくつかのパターンを解説する。思い込みおよびおっちょこちょいの防止方法は、オプションとなる第三科目での行動特性診断を通じて学ぶことができる。

第二コースの第一科目の概要

コミュニケーション(その1)コミュニケーションのカテゴリーには身につけなければならないスキルの要素が多く存在する。初回のコンテンツにおいては、コミュニケーション能力の高いチームの特徴について紹介することで、コミュニケーションのあるべき姿について解説する。併せて、コミュニケーション不全から引き起こされた4件の事故を紹介する中で、どのようなスキルが足りなかったかを学ぶ。加えて、4件目の事例から導き出された言い出す力の向上の大切さについて解説する。この知識は、オプションとなる第三科目での聴く力・言い出す力の行動特性診断へとつなげることができる。

第三コースの第一科目の概要

ノンテクニカルスキルの基礎ノンテクニカルスキルは、テクニカルスキルを発揮し、ヒューマンファクターを起因としたエラーを防止し、現場の安全を確保するために必要なスキルの総称として位置づけられており、状況認識・意思決定・コミュニケーション・チーム作業・リーダーシップ・ストレスマネージメント・疲労への対処の7つのカテゴリーからなるとされている。コンテンツでは、そのノンテクニカルスキル教育の必要性に始まり、演習付き教育の効果、自己管理の強化・自己認識の向上に役立つ行動特性診断、教育の一例を紹介することによりノンテクニカルスキルの基礎について学ぶ。

第四コース第一科目の概要

コミュニケーションのカテゴリーには身につけなければならないスキルの要素が多く存在する。初回のコンテンツにおいては、コミュニケーション能力の高いチームの特徴について紹介しました。その2ではリンゲルマン効果などの社会心理学・組織心理学の成果をお知らせし、コミュニケーションの5要素である自己認識、積極的傾聴、自己開示、効果的表現、感情コントロールを話します。メラビアンの法則についてもが解説される。又、伝えようとする要素が一致しない場合や伝えようとする構造が一致しない場合に伝えられる人の頭の中にテンプレートがないと新しいことを聞いてもテンプレートの上に乗らないので、伝わらないこともコミュニケーショントラブルとして発生するので、得た知識を、個人の行動変容の一助につなげることができる。

第五コース第一科目の概要

ノンテクニカルスキルとテクニカルスキルには、相互向上作用があり、両スキルをバランスよく効果的に向上していくことが望まれる。コンテンツの中では、事故&労災撲滅へ向けた行動の5層を安全文化および安全基盤との関係で解説し、テクニカルスキルとノンテクニカルスキルの教育の在り方をそのバランスの観点から述べている。加えて、ある拠点における事故原因のノンテクニカルスキルのそれぞれのカテゴリーが占める割合について触れ、そのカテゴリーを中心としたスキルを向上していくためのアプローチを示している。日常の業務の中の取り組みを通じて、ノンテクニカルスキルとテクニカルスキルをバランスよくかつ効果的に向上していくヒントを学ぶことができる。

第一コースの第二科目の概要

事故事例に学ぶ2004年8月9日関西電力(株)美浜原子力発電所において、運転中に復水配管が破損、近くにいた作業者5名が死亡、6名が重傷を負うという事故が発生した。事故の直接的原因は不十分な点検リストに基づく点検作業の不備ではあったが、間接的原因には、多くの人が気づいていたものの行動につながらなかったり、その情報が伝達されなかったというノンテクニカルスキル的要素が潜在する。コンテンツの中では、「あなたならどうする演習」を通じて、その当事者になったつもりでグループ議論を進め、特には情報伝達の方策について考えを深める。

第二コースの第二科目の概要

事故事例に学ぶ2012年4月22日三井化学(株)岩国大竹工場において、レゾルシン製造プラントの反応器の爆発事故が発生し、近くにいた作業者1名が死亡、25名が重傷を負う事故が発生した。事故の直接的原因はプラントの緊急停止下における不適切な操作であったが、間接的原因には、技術的な知識の不足、マニュアルの不備や理解不足、状況認識と意思決定の間違いなどいくつかのノンテクニカルスキル的要素が潜在する。コンテンツの中では、「あなたならどうする演習」を通じて、その当事者になったつもりでグループ議論を進め、特には事故防止の機会について考えを深める。

第三コースの第二科目の概要

事故事例に学ぶ2005年4月9日熊本空港において、自衛隊機が離陸しようとしていた滑走路に、日航機が着陸しようとする重大ニアミスが発生した。幸いにも大事には至らなかったが、一歩間違えば大惨事につながる航空機インシデントであった。直接的原因は機長の思い込みというノンテクニカルスキル的な要因によるものであったが、その他にも権威勾配から気づきを言い出せなかったり、思い込みを修正できなかったりなどの間接的要因が潜在する。コンテンツの中では、その当事者になったつもりで議論を進め、特には思い込み防止について考えを深める。

第四コースの第二科目の概要

2011年11月13日 東ソー(株)南陽事業所の塩化ビニルモノマー製造施設において、塩酸蒸留塔の炊き上げにより還流液槽で爆発が発生し、近くにいた1名が死亡する事故が発生した。事故報告書では、初期設計時および増設改造時のリスクアセスメントの問題点やロードダウン時のアラーム洪水への対応、更には塩酸蒸留塔の管理基準の問題点について報告するとともに、当事者意識の改善についても触れられている。コンテンツの中では、「あなたならどうする演習」を通じて、その当事者になったつもりでグループ議論を進めることで、特にプロセス安全の基礎について考えを深める。

第五コース第二科目の概要

2017年12月11日 東海道新幹線「のぞみ34号」において、乗務員が走行中に異臭と床下からの異音を認めたが、そのまま運行を継続した。名古屋駅でようやく床下点検を実施し、13号車歯車箱付近に油漏れを認めたため、運行を取りやめた。新幹線の高速走行中に台車が破損するという極めて大きな被害が予想された重大インシデントであった。当時の運行指令室のやりとりやその後対応においては、ノンテクニカルスキルの状況認識やコミュニケーションの要素が大きく影響し、大事故の可能性に気づいていながらも、運行中止という判断が速やかになされなかった。直接的原因および間接的原因はいずれもノンテクニカルスキル的な要因によるものであるが、コンテンツの中では、「あなたならどうする演習」を通じて、再発防止への取り組みを中心にグループ議論を進めることでヒューマンエラー防止について考えを深める。

第一コースの第三科目の概要

思い込み・おっちょこちょいの行動特性評価行動特性診断は、自己や仲間の行動特性を知ることで、ひとりひとりの行動変容につなげ、事故・トラブルを防止するものであり、スキルの診断である一方でノンテクニカルスキル向上への動機づけとなる。中でも思い込みとおっちょこちょいの行動特性は、直接的に事故に結びつきやすい身近な行動特性であり、その類型もパターン化されている。コンテンツの中では、思い込みとおっちょこちょいを2軸にした行動特性診断を受診することができ、それぞれの類型における特徴とその行動特性が事故につながらないようにするためのポイントについて学ぶことができる。

第二コースの第三科目の概要

聴く力・言い出す力の行動特性評価行動特性診断は、自己や仲間の行動特性を知ることで、ひとりひとりの行動変容につなげ、事故・トラブルを防止するものであり、スキルの診断である一方でノンテクニカルスキル向上への動機づけとなる。中でも聴く力と言い出す力の行動特性は、直接的に事故に結びつきやすい身近な行動特性であり、その類型もパターン化されている。コンテンツの中では、聴く力と言い出す力を2軸にした行動特性診断を受診することができ、それぞれの類型における特徴とその行動特性が事故につながらないようにするためのポイントについて学ぶことができる。

第三コースの第三科目の概要

準備中

第四コースの第三科目の概要

行動特性診断は、自己や仲間の行動特性を知ることで、ひとりひとりの行動変容につなげ、事故・トラブルを防止するものであり、スキルの診断である一方でノンテクニカルスキル向上への動機づけとなる。中でも注意力の維持は労働災害のみならずプロセス安全上や各種トラブルの抑制に関係する。注意力の性質を3つにフォーカスし、その性質とそれぞれの対応策を述べている。注意力不足は直接的に事故に結びつきやすい身近な行動特性であり、その類型も5つにパターン化し、それぞれに行動目標を作成するヒントも説明されており、極めて使いやすいコンテンツである。

第五コース第三科目の概要

第五コースには第三科目がありません